せんろはつづく

こどもたちが線路を繋いでいきます。

山があったらトンネルを掘り、川があったら橋を架け、

線路はどんどん続きます。

こどもたちの線路に終わりはありません。

ではペンネンネネムの線路はどこまで続くのでしょうか?

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大阪のペンネンネネムにて。

ぼく「なあ、スマホで再生してる動画を大きいテレビとかにライブで映すことってできるかわかる?」

唐突にスタッフに質問しました。

スタッフ「う~ん、どうなんですかねえ?できそうな気しますけどわかりません。何でですか?」

ぼく「実は、こんど須磨の店でプラレール走らせようと思っててな」

スタッフ「プラレール?おもちゃの電車の?」

ぼく「そうそう。ここ(大阪)でもしたかって、ずっと考えててんけどやっぱりスペース的に難しくて、次店やるときは絶対プラレールやろって決めててん」

スタッフ「へー、楽しそうですねえ」

ぼく「そうやねん。でな、こんど10月にプラレールの車載カメラ付き列車が発売されるんよ。それスマホで操作するらしいねんけど、ジオラマを作り込んだら臨場感出てなかなかの迫力出せそうやから、どうせやったらおっきい画面で、うちの店内を走り回ってる様子をお客さんみんなに楽しんでもらいたいなと」

スタッフ「じゃあどこか家電屋さんとかで聞いてみたらどうですか?」

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ぼくはその夜ヨドバシカメラAppleコーナーに行ってみました。

近くに若い女性の店員さんがいたので、聞いてみました。

ぼく「あのお、ちょっとぼくこういうネットとか全然わかんないんで、おかしな質問かもしれないんですけど、

スマホで再生してる動画を大きい画面でライブで見ることって可能ですか?」

アップルさん「ああ、ミラーリング機能で簡単にできます」

アップルさんは持っていたアイフォンでささっとミラーリング機能の説明をしてくれて、近くの大きいモニターにその画面を映し出してくれました。

ぼく「おー、すぐですねえ。ってことはパソコン同士じゃなくても映し出せるってことですか?」

アップルさん「もちろん。テレビでもいけます」

ぼく「そうなんですね。じゃあMACの大きいパソコン買わなくてもいいんですね」

アップル「え?この機能のためにパソコン買おうと思われてたんですか?」

ぼく「いや、全然わからないんで、それしか方法ないのかと・・・」

アップルさん「そんなんお金もったいないですよ。テレビで十分ですよ」

ぼく「そうですか。じゃあ上で売ってるテレビやったらどれでもいけますか?」

アップルさん「おうちのテレビにはHDMLはついてますか?」

ぼく「・・・えーうちにテレビないんです」

アップルさん「そうなんですか。なにかポリシーで?」

ぼく「いえいえ。犬にコードかじられて見れなくなったんです」

アップルさん「ハハハ。ワンちゃんかまってほしいんですね?テレビも必要ないんでしたら、液晶モニターでHDMLの付いているものだったら可能なので、それが一番安上がりですよ」

ぼく「すいません、そのエイチなんとかって録画できるやつのことですか?」

アップルさん「いえいえ。それハードディスクのこと言われてます?ちょっと案内します」

同じフロアのパーツコーナーに案内されて、HDMLというのがコードだということを知りました。

録画て・・・。

アップルさん「ご自分で撮影されたものとかを見るんですか?」

ぼく「んん、自分で撮影と言いますか・・・」

ぼくは、いい大人がプラレールのためにというのが恥ずかしくて、そこは伏せていました。

アップルさん「ユーチューブとかの動画サイトとかですか?」

ぼく「いえ、そういうのでもないと思うんですけど・・・」

アップルさんの追及の手が緩みそうもないので、ぼくは観念しました。

ぼく「プラレールってわかりますか?」

アップルさん「おもちゃの電車の?」

ぼく「そうです。こんど車載カメラ付きのが発売されるんで、それがスマホのアプリで操作するそうで」

アップルさんはアイフォンをサクサク操作して、瞬時に新発売のプラレールのサイトを映し出しました。

アップルさん「これですか?」

ぼく「そうです」

アップルさん「へー面白いですねえ。なんかわたしもプラレールに興味でてきました」

それからアップルさんはアップルTVやら光回線の説明もしてくれました。

ぼく「どうもいろいろありがとうございました。じゃあ、液晶モニターみて帰ります」

アップルさんは名刺を取り出して渡してくれました。

アップルさん「また困ったことあったらお声かけてください。だいたいここにいてますんで」

ぼく「ああ、どうもご丁寧にすいません。助かります」

アップル「いや、お客さんすごくお困りのようなんで・・・別に深い意味はですよ」

ぼく「・・・」

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ぼくは帰りの道中、

プラレール計画がなんとかイメージしたレールの上に乗っかったような気がして晴れやかな気持ちで歩いていましたが、ほんの少しのわだかまりがありました。

「深い意味はないですよ」

最後のあの言葉はなんだったんでしょう?

家電屋さんの営業の方がお客さんに名刺を渡す行為は、結構普通の行為やと思うんですが・・・?

深い意味ってなると、

やっぱり男女問題?

アップルさんからしたら、勘違いしてくれるなよという重石?

 

ぼくはアップルさんの心中を推理してみました。

アップルさんが名刺を渡す。

ぼくはなにを勘違いしたのか、アップルさんがぼくに好意を抱いているから名刺を渡してくれたと思い込む。

ぼくはアップルさんに会いにAppleコーナーにしょっちゅう通うようになる。

アップルさんは仕事どころじゃなくなり迷惑する。

ぼくはウザい客になる。

困り果てたアップルさんが上司に相談する。

ぼくはヨドバシ出禁になる。

ぼくはヨドバシの閉店時間にアップルさんを待ち伏せする。

ぼくは駆け付けたガードマンに取り押さえられる。

ストーカー規制法で有罪判決が下る。

プラレール男、ストーカーで逮捕!」

の文字がYAHOOニュースに踊る。

「警察の発表によると、男はプラレールの相談に行ったら、恋の特急列車が走り出したと供述しており、警察は薬物との関連も含めて捜査する方針を固めました」

 

 

これはやばいです。

ぼくにはペンネンネネムin the forestを完成させて、その店内を縦横無尽に走るプラレールの線路を敷いていくという使命があります。

ここでストーカー規制法に引っかかるわけにはいきません。

約束します。

ぼくは逮捕されません。

ペンネンネネムのお客さんに約束します。

ぼくは、ストーカー規制法をかいくぐりプラレールの線路を敷き続けることを。

 

ストーカー店長の線路は続く、どんどん続く・・・。

 

誰がストーカーじゃいっ!